カラダと運動の基礎知識

トレーニングを効果的に行うためには、カラダのこと動作の仕組みを知ることがカギ

トレーニングの原則

「ルーの法則」というものがあって、これはドイツの生物学者ルーが提唱したもので「人間の持つ機能は、使わなければ退化し、適度に使えば発達するけれど、使いすぎると萎縮してしまう」という法則で、「ルーの三原則」と呼ばれることもあり、現代のトレーニングにおける原則の基本といっても過言ではありません。

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一般的なトレーニングの原則としては、5原則、7原則とありますが、おおむんr以下の通りとなっています。

トレーニングの5原則

  • 「全面性の原則」
  • 「意識性の原則」
  • 漸進性(ぜんしんせい)の原則
  • 反復性の原則
  • 「個別性の原則」

トレーニングの7原則

「トレーニングの5原則」に以下を足したもの。

  • 過負荷の原則
  • 特異性の原則

これらの原則には、科学的に証明されたものと、経験によって知られたものがあり、青文字になっているものが科学的に証明されています。

最近、流行し始めているパーソナルトレーニングというのは「個別性の原則」である、各個人の年齢や性の違い、体力、体格、トレーニングの目的や経験などを踏まえたうえで、トレーニング内容を作成するという部分に焦点が充てられているといってもいいでしょう。

体重と筋肉のバランス

筋力の強さは、筋の断面積に比例します。

ですので、カラダが大きければ大きいほど筋の断面積も大きくなるので、筋力自体も強くなります。 とはいえ、体重あたりの筋力を考えた場合には、カラダか大きいということは、筋力の強さは相対的に小さくなります。

最大筋力

バーベルなどのトレーニングの中で、1度しか持ち上げることの出来ない重さを「最大筋力」といいます。 そしてその重さのことを「1RM」といいます。 f:id:tihabit:20171229155543j:plain この「RM」は、レペティション・マキシマムといって、筋力トレーニングを行う際の、実用的な負荷強度の基準となっていて、例を上げると「最大筋力」、つまり1度だけ100kgのバーベルを持ち上げられる場合は、1RMが100kgといい、50kgのバーベルを10回持ち上げられる場合には、10RMが50kgとなります。

またトレーニングによって、いままで50kgの重さがちょうどよかった重さが次第に軽く感じられ、カラダに負荷をかけるためには、さらに重さをアップしなければならないことがあります。

このことを「漸進的オーバーロード」と言って、筋肉は刺激が過度に高まれば、その機能は高まり、低ければ低下する傾向が強く、より強い刺激運動を継続に行うと、その刺激に対する適応能力が高まります。

脳・神経

身体能力の調節と思考を担っている脳・神経系は、大きく分けると「中枢神経」と「末梢神経」に分けることができ、中枢神経には脳と脊髄があります。

この中枢神経は、体の隅々にまでひろがっている末梢神経から送られてくる情報を受け取り、それに応じて指令を発するコントロールシステムの役割をはたしています。 f:id:tihabit:20171218173729j:plain

脳は、脳幹、小脳、間脳、大脳からなっており、大脳の運動野という領域で身体各部の調節や統制を行っていて、間脳は自律神経の働きを調節、意識・神経活動の中枢をなしています。

小脳は、筋肉の協調を調節していて、かつては、人が立ったときに倒れずにまっすぐ立つことや指先での細かな作業などだけの働きだと言われていましたが、近年では運動の補正・学習、つまり「体で覚える」という行為、何も考えずにできる行動は全ては小脳が覚えているからこそできると言われています。

末梢神経

手足を動かしたり、意識的に動かす運動器、感覚器などをコントロールしている神経を「体性神経系」、心臓や呼吸、体温調節など意識でコントロールできない神経を「自律神経系」といいます。

性神経系は運動や間隔をコントロールする神経で、「感覚神経」と「運動神経」に分けられ、動物性機能に関係する神経であることから動物性神経と呼ばれます。

自律神経系は、「交感神経系」「副交感神経」に分けられ、お互いに作用しあい、バランスを取っています。