カラダは脳からの指令によって、筋肉が収縮し骨と骨とをつなぐ関節を動かすことによって、運動が行われる仕組みとなっています。
まず脳からの指令は、脊髄を通って、運動ニューロンと呼ばれる神経を経て筋肉に達し、筋肉が収縮します。 そして、この同時に収縮する筋繊維のまとまりのことを「運動単位」といって、運動単位は構成する運動ニューロンのタイプによって3つに分類されます。
FFタイプ
サイズが大きく収縮が速い反面、疲労しやすい。 動員されるのは白筋線維
Sタイプ
サイズは小さく、収縮も遅い。 しかし疲労しにくく、動員される筋繊維は赤筋線維
FRタイプ
先の2つの中間に当り、動員されるのは、FOG線維で、こちらも白筋と赤筋の中間にあたる
これによって、トレーニングを行うときは、どのタイプの運動単位を動員させるかによって、トレーニング方法は異なってきます。
ちなみに、この3つのタイプの筋線維の量は個人によって異なり、赤筋の割合の多い人、白筋の割合の多い人がいて、スポーツ選手の筋線維のタイプ別構成比を比較してみると、長時間走り続けるマラソン選手では赤筋が多く、瞬発的な力の必要な短距離選手では白筋の多いことが報告されています。
これは、先のFFタイプとSタイプの筋繊維の特徴を考えると、わかりやすいですよね。