カラダと運動の基礎知識

トレーニングを効果的に行うためには、カラダのこと動作の仕組みを知ることがカギ

カラダに悪い食生活

とにかく低カロリーの食事にして痩せたい、ダイエットしよう!なんて思われるかもしれませんが、低カロリーだからといって健康的だということはできません。

そもそも低カロリーの食事を考えると、肉や魚、卵や乳製品などの動物性の食べ物を敬遠しがちになり、さらにはビタミンやミネラルを十分に採ることができず、かえって栄養不足になりがちです。

食事
食事

どうしても動物性タンパク質を取ってしまうと、太ってしまうと過剰に気にする人もいますが、そもそも人間のカラダの20%はタンパク質ですから、これが不足してしまうと免疫低下や骨密度が低下してしまい、基礎代謝が落ち込み、カロリーの消費しにくいカラダとなってしまいます。

カロリーが消費しにくくなるということは、痩せにくくなるということですので、極度な低カロリーは禁物です。 痩せるといっても、健康的に痩せなければ、まったく意味がないのです。

そんな流れから低カロリーではなく、糖質を制限した生活を選んでしまう人もいますが、これもやりすぎには注意です。 低カロリーよりも糖質制限したほうが体にやさしいとはいえ、炭水化物の低下は、倦怠感や集中力の低下など痩せる以外の部分でのデメリットもあります。

特に女性であれば、糖質ダイエットを行いすぎると、肌や髪に影響が出てきますので、ほどほどに・・・。

また、ダイエットのために朝の食事を抜くなんて人もいるようですが、これもNG。

朝の食事を抜いてしまうと腸の動きが鈍くなり、自律神経のバランスが崩れますし、基礎代謝も落ちてしまいます。 そうなってくると、痩せるどころか、かえって太ってしまうということも・・・。

たくさん食べる必要はありませんが、朝もしっかりと食べたほうが健康面で1番だと思います。

10分間の運動で記憶力アップ

たった10分間とあなどるなかれ!

どうやら筑波大学などの研究グループが、10分程度の軽い運動をするだけで、人の脳の海馬が刺激され、記憶能力が向上するということを実験で確かめたのだそうですよ!

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もともと運動によって海馬が活性化することはわかっていたのですが、今回の結果によって軽い運動を短時間するだけでも効果があることがわかったようで、筋肉やつけたり、ダイエットでは不十分かもしれませんが、軽い10分程度の運動で記憶力をよくできるなら、毎日でもやっておきたいですね。

この研究では、学生ら36人に10分間自転車をこぐ運動をしてもらった後、約600枚の絵を見せ、同じものを判別するテストを実施したのだそうで、テスト中の脳をMRIで撮影し、記憶や学習機能を担う海馬の活動レベルを測定したのだとか。

正答率を運動した時としなかった時で比べると、運動した直後が平均36.9%で、安静時の同31.4%より5.5ポイント増加していたのだとか。

また同時に、海馬の「歯状回」と呼ばれる情報の入り口に当たる部位をMRIで測定したところ、目立って活性化していることが確かめられたようですよ。

この結果によって「海馬の機能低下と関係しているとされる認知症うつ病の新たな運動療法に発展させたい」ということですから、期待したいですね。

筋力アップのために速筋線維

筋肉の中では、タンパク質の合成と分解が繰り返されていて、タンパク質の合成が分解を上回ると筋肉は太く強く変化していきます。

ですので、筋肉トレーニングによって的確に刺激を与えることができれば、筋肉はトレーニングの1時間後くらいから合成が始まり、その後48時間から72時間くらいまで続きます。

さらにタンパク質の合成は、ものを食べるだけでも合成が盛んになりますので、筋トレ後、食事をするとさらなる合成が期待できます。

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さて筋肉には「速筋線維」と「遅筋線維」という2つの繊維があるのですが、このうちトレーニングによって太く強くなるのは「速筋線維」だけです。

つまりは、粗筋繊維の中でタンパク質が作られ、合成が増え、分解を抑えることができれば筋肉は太く強くなっていきます。 しかしながら、トレーニングによって速筋線維を使おうとすると、とても大きな力を出す必要があります。 この大きな力がどれくらいなのかというと、基本的には負荷強度が70%以上が必要です。

負荷強度って???

さてその負荷強度なのですが、負荷強度100%のことは1RMと表記され、この1RMの強さがどれくらいなのかというと、1回挙上できる最大重量のことです。

まず、ある人がいて100キロの重さを1回は持ち上げることができるけど、2回は持ち上がらない。 この場合は、1RMは100キロとなります。

つまり先程の例で言えば、速筋線維を使おうとすれば負荷強度が70%以上が必要ですので、トレーニングする場合70キロ以上の負荷を掛けなければならないということになります。

ですので、これを知っておかないとどんなに回数を増やしてトレーニングしたとしても、負荷強度が70%を切ってしまうようであれば、効果的なトレーニングとは言えませんし、筋肉を太く強くすることはできません。