カラダと運動の基礎知識

トレーニングを効果的に行うためには、カラダのこと動作の仕組みを知ることがカギ

体重と筋肉のバランス

筋力の強さは、筋の断面積に比例します。

ですので、カラダが大きければ大きいほど筋の断面積も大きくなるので、筋力自体も強くなります。 とはいえ、体重あたりの筋力を考えた場合には、カラダか大きいということは、筋力の強さは相対的に小さくなります。

最大筋力

バーベルなどのトレーニングの中で、1度しか持ち上げることの出来ない重さを「最大筋力」といいます。 そしてその重さのことを「1RM」といいます。 f:id:tihabit:20171229155543j:plain この「RM」は、レペティション・マキシマムといって、筋力トレーニングを行う際の、実用的な負荷強度の基準となっていて、例を上げると「最大筋力」、つまり1度だけ100kgのバーベルを持ち上げられる場合は、1RMが100kgといい、50kgのバーベルを10回持ち上げられる場合には、10RMが50kgとなります。

またトレーニングによって、いままで50kgの重さがちょうどよかった重さが次第に軽く感じられ、カラダに負荷をかけるためには、さらに重さをアップしなければならないことがあります。

このことを「漸進的オーバーロード」と言って、筋肉は刺激が過度に高まれば、その機能は高まり、低ければ低下する傾向が強く、より強い刺激運動を継続に行うと、その刺激に対する適応能力が高まります。

脳・神経

身体能力の調節と思考を担っている脳・神経系は、大きく分けると「中枢神経」と「末梢神経」に分けることができ、中枢神経には脳と脊髄があります。

この中枢神経は、体の隅々にまでひろがっている末梢神経から送られてくる情報を受け取り、それに応じて指令を発するコントロールシステムの役割をはたしています。 f:id:tihabit:20171218173729j:plain

脳は、脳幹、小脳、間脳、大脳からなっており、大脳の運動野という領域で身体各部の調節や統制を行っていて、間脳は自律神経の働きを調節、意識・神経活動の中枢をなしています。

小脳は、筋肉の協調を調節していて、かつては、人が立ったときに倒れずにまっすぐ立つことや指先での細かな作業などだけの働きだと言われていましたが、近年では運動の補正・学習、つまり「体で覚える」という行為、何も考えずにできる行動は全ては小脳が覚えているからこそできると言われています。

末梢神経

手足を動かしたり、意識的に動かす運動器、感覚器などをコントロールしている神経を「体性神経系」、心臓や呼吸、体温調節など意識でコントロールできない神経を「自律神経系」といいます。

性神経系は運動や間隔をコントロールする神経で、「感覚神経」と「運動神経」に分けられ、動物性機能に関係する神経であることから動物性神経と呼ばれます。

自律神経系は、「交感神経系」「副交感神経」に分けられ、お互いに作用しあい、バランスを取っています。

筋肉系

人の体には、約600近くの筋があって、骨格筋、心筋、平滑筋の3つに分類することができます。

骨格筋

骨格筋は、一般的には「筋肉」と呼ばれていて、「使う」こと、つまり鍛えることによって、肥大し筋力増加となりますが、「使わない」と萎縮し筋力が低下するという性質を持っています。 また、骨格筋は自分が意識して動かすことができるため、「随意筋」とも呼ばれています。

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筋肉と言えば、先程のように体を動かすためのものだと思われがちですが、実はその他にも様々な働きをしていて、実は体温の保持に必要な熱は、約3分の2が筋収縮によって供給されています。

また、筋肉は外部からの衝撃を吸収する役目があり、体の骨や内蔵などを守っています。

ふくらはぎを鍛える

よく、ふくらはぎは第二の心臓だと言われますが、なぜそのように言われているのか知っていますか?

心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような役割を果たしていて、大動脈に血液を流しています。 そして、静脈から心臓へと血液は返ってくるわけですが、この戻ってくる血液は心臓が引き込んでいるわけではなく、実はふくらはぎが、重力によって下半身にたまった血液を心臓に戻すポンプの働きをしているのです。

それ故、ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれていて、ふくらはぎを鍛えることによってメリットはたくさん生まれてきます。

例えば、女性であれば、冷えやむくみに悩まれるかと思いますが、ふくらはぎを鍛えてあげるだけで、解消に繋がります。

もちろんがっつりと鍛える必要もなく、簡単なことから始めるだけでも効果は絶大です。 まずは、ふくらはぎをもんでみる、温めるということだけでも行うと、代謝が違ってきますよ!

心筋

心筋は、平滑筋と同様、自分の意識とは関係なく動いていて「不随意筋」とも呼ばれています。 文字通り、心臓を構成する筋肉のことです。

平滑筋

骨格筋や心筋が、外見上規則正しい横紋がみられる「横紋筋」であるのに対し、平滑筋は、筋節のない筋肉になっていて、疲れ知らずの筋肉です。